管理栄養士のメモ

管理栄養士が栄養情報を発信していきます。

幼児の1日に摂取すべき栄養とは?乳アレルギー児のカルシウムはどうやって摂取する?

こんにちは。やまもとベこです。乳アレルギー持ちの子供がいます。

 

今回は、

・幼児の1日の食事の目安量や摂取すべきカロリーはどのくらい?

・乳アレルギー児はどのようにカルシウム、その他の栄養を補う?

について、具体的な献立、レシピを交えながら、解説してみようと思います。

 

 

《幼児の1日に摂取する目安量》

 実は、年齢・性別によって微妙に違います。

※今回は、特に重要な(乳アレルギー児で不足しがちな)カルシウム・鉄分について記載しています。

 

◎エネルギー必要量(kcal)

 1~2歳 男児 女児
エネルギー(kcal) 950 900

 

 3~5歳 男児 女児
エネルギー(kcal) 1300 1250

 

◎鉄分推奨量(mg)

 1~2歳 男児 女児
鉄(mg) 4.5 4.5

 

 3~5歳 男児 女児
鉄(mg) 5.5 5.5

 

◎カルシウム推奨量(mg)

 1~2歳 男児 女児
カルシウム(mg) 450 400

 

 3~5歳 男児 女児
カルシウム(mg) 600 550

 

 

《具体的に1食で食べる量は?》

◎主食

・ごはんなら……80~100g

・パンなら……8枚切り1枚(50g)

・うどんなら……1/2袋(100g)

・茹でパスタなら……70~80g

 

◎タンパク質

・肉や魚なら……20~30g

・大豆製品や大豆なら……50~55g

・卵なら……1/2~2/3個

 

◎野菜類

・1日で180~230g

 

◎果物

・1日で100~150g

 

◎いも類

・1日で40~60g

 

◎牛乳、乳製品

・1日で250g

 

おおよそ、上記のようになっています。※目安なので、個人差は勿論あります!

 

 

《乳アレルギー児のカルシウム・その他の栄養源》

 乳アレルギーっ子は牛乳・乳製品等が基本的に取れないため、カルシウム・鉄分などが不足しがちです。

 

◎私が以前書いた記事に、乳製品以外でカルシウムの多い食品をまとめていますので、こちらも参考にしてみてください。

乳アレルギーっ子はカルシウム不足?牛乳以外にカルシウムの多い食品は?

 

鉄分が多い食品は以下の通りです。

ひじき、アサリ、しじみ、レバー、赤身の肉、桜エビ、ごま、きな粉、油揚げ、煮干しなどがあります。

 

では次に、具体的にどのようなメニューがいいのか、例を交えて解説していきますね。

 

 

《具体的な1日のメニューの例》

 2歳女児の場合の、1日の献立例を挙げてみたいと思います。

 ※1日合計の栄養価はおおよその値です。参考程度にしてください。

 

◎例1

朝食 ごはん
  オクラとしらすの納豆和え
  にんじんツナ炒め
  小松菜と油揚げの味噌汁
  バナナ
昼食 ほうれん草と鮭の豆乳クリームパスタ
  キウイ
おやつ 豆乳
  しらすとひじきのおにぎり
夕食 ごはん
  肉じゃが
  切り干し大根の煮物
  豆腐となめこの味噌汁

1日合計:979kcal/カルシウム293mg/鉄6.5mg

(鉄分は◎ですが、カルシウムが少し足りていないです……)

 

◎例2

朝食 しらすマヨ青のりトースト
  野菜コンソメスープ
  キウイ
昼食 桜エビ入り焼うどん
  フルーツポンチ
おやつ 豆乳
  ココアバナナ蒸しパン
夕食 小松菜とわかめの混ぜご飯
  ほうれん草と人参の白和え
  鮭のマヨネーズ焼き
  大根と人参の味噌汁

1日合計:858kcal/カルシウム395mg/鉄5.3mg

(カルシウム、鉄分ともにほぼ足りています!)

 

 

《簡単レシピの紹介》

 最後に、以前当ブログで紹介したレシピのリンクです。どれも簡単なレシピで栄養満点ですのでチェックしてみてください!

 

◎小松菜混ぜご飯

簡単なのに栄養満点!小松菜の混ぜご飯

私の1番のお気に入りレシピです!小松菜って実はカルシウム、鉄分が豊富なんです。

 

◎人参とほうれん草の白和え

人参とほうれん草の白和え【幼児食・離乳食にも】

お豆腐好きな子におすすめです。優しい味で子供でも食べやすいです。

 

◎ミネストローネのレシピ

栄養満点!ミネストローネのレシピを紹介!

スープにすることで食べやすく、野菜もたっぷりとれます。

 

 

《まとめ》

いかがでしたか?もちろん上に記載した献立例は、あくまでも一例です!私も毎食毎食こんなにきちんと作れていません(笑)

 

カルシウム・鉄分の多い食品を頭に入れておき、いつもの食事にプラスαするだけでも、かなり変わってくると思いますよ。(桜エビ、ごまなどは何でも取り入れやすいので特におすすめです。)

 

是非、参考にしていただけたら嬉しいです!

 

 

 

‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐‐

YouTube

やまべこごはん - YouTube

 

Instagram

やまもとべこ(@hii__rd)