管理栄養士のメモ

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調製豆乳・無調整豆乳の違いとは?用途別に詳しく解説します!

皆さんこんにちは。やまもとベこです。

 

今回は、【豆乳】についての記事です。

 

我が家の娘は乳アレルギーのため、牛乳ではなく、豆乳をよく購入しています。

今回は、調製豆乳と無調整豆乳の違いを分かりやすく解説していきたいと思います!

 

 

《そもそも豆乳とは?》

 大豆を水につけて柔らかくしてからすりつぶし、それを加熱して煮詰めた汁を濾したもの。この汁ににがり等を入れると豆腐になります。

 そして、実は豆乳は3種類に分けられます。無調整豆乳、調製豆乳、豆乳飲料があります。

(ちなみに日本豆乳協会さんのHPを見て初めて知ったのですが…無調整豆乳の”調整”と、調製豆乳の”調製”は字が違うそうです。確かに…!)

 

無調整豆乳→大豆と水のみで、何も味付けをしていないもの。大豆固形成分が8%以上。

調製豆乳→無調整豆乳に砂糖などを加えて飲みやすくしたもの。大豆固形成分が6%以上。

乳飲料→果汁やコーヒーなどを加えたもの。様々なフレーバーがある。果汁入りのものは大豆固形成分が2%以上、その他は大豆固形成分が4%以上。

(※大豆固形成分とは、製品から水分を除いた残りの成分のことです。)

 

 

《調整豆乳と無調整豆乳の栄養価の違いは?》

無調整豆乳(豆乳)、調製豆乳、牛乳の各栄養素を比較してみました。

 

〇100g当たりの各栄養価

  エネルギー(kcal) たんぱく質(g) 脂質(g) 糖質(g) カルシウム(㎎)

(㎎)

コレステロール(㎎)
豆乳 44 3.6 2.0 2.9 15 1.2 0
調製豆乳 63 3.2 3.6 4.5 31 1.2 0
牛乳 61 3.3 3.8 4.8 110 0 0.5

※”豆乳”は無調整豆乳のことです。

 

 エネルギー、脂質は無調整豆乳が少し低いですが、あまり大きな差はないようです。たんぱく質はどれも同じくらいです。カルシウムは圧倒的に牛乳が多いですね。

 しかし豆乳は、牛乳には含まれていない鉄が1.2mg入っているのと、コレステロールを含んでいません。これが豆乳の大きな特徴といえるでしょう。

 

 

《無調整豆乳と調製豆乳のおすすめ用途は?》

・無調整豆乳

 →そのまま飲むには大豆感や青臭さが苦手な人もいます。甘味がないので、牛乳の代替として調理に使用しやすいです。クリームシチューやホワイトソース等なんでもこいです。

 

調製豆乳

→甘味があるので、そのままでも飲みやすいです。調理で使用する際は、甘味がある分、味付けの調整が必要です。甘味を調整しやすい、スイーツ作りにはわりと使いやすい気がします。

 

基本的には調製、無調整ともに何にでも使用できますが…

そのまま飲むなら→調製豆乳調理に使うなら→無調整豆乳

といった感じで、私は使い分けています。

 

 

《豆乳以外の牛乳代替品》

 牛乳の代替品として、植物性ミルクが今注目されています。代表的なものをざっと紹介します。

 

・アーモンドミルク

→低カロリー低糖質。食物繊維、ビタミンEを多く含む。アメリカなどでは、豆乳よりも人気が高い。

・ココナッツミルク

→そのまま飲むものではなく、主に調理に使用。中鎖脂肪酸が多く、甘味が強い。カロリーが高いので注意。

・オーツミルク

→オーツ麦(オートミール)を水に浸して、粉砕してできる。食物繊維が多いが、糖質も多いので注意。

 

この植物性ミルクに関しては、今後もう少し詳しくまとめて記事にしたいと思っています。

 

 

《豆乳レシピのリンクをご紹介!》

 以前、当ブログで紹介したレシピのリンクを載せておきます。こちらもよろしければぜひご覧ください。

 

▽豆乳ドリア(幼児食)のレシピ。豆乳ホワイトソースも簡単にできます。乳不使用で、味付けを調整すれば大人も美味しく食べることができます。

【幼児食】乳不使用ドリアのレシピ紹介!【豆乳ドリア】 - 管理栄養士のメモ

 

▽豆乳カルボナーラのレシピ。粉チーズを使っているので乳不使用ではありませんが、牛乳や生クリームがなくても、濃厚なカルボナーラが簡単に作れます。

【豆乳カルボナーラ】牛乳・生クリームなし!卵と粉チーズで濃厚な豆乳カルボナーラ! - 管理栄養士のメモ

 

 

《まとめ》

 今回は、豆乳について詳しくご紹介しました!いかがでしたか?参考になれば嬉しいです。