皆さんこんにちは。やまもとベこです。
今回は、アレルギー表示について解説していこうと思います。
《特定原材料7品目とは?》
まず、「特定原材料7品目」についてです。聞いたことがある方も多いと思います。この原材料を含んでいる、という旨の表示をすることが義務付けられています。(食品表示基準により)
・卵
・乳
・小麦
・落花生
・そば
・えび
・かに
《特定原材料に準ずるもの21品目とは?》
続いて、「特定原材料に準ずるもの21品目」についてです。こちらも聞いたことがある方が多いと思います。アレルギー表示を可能な限り表示するように努める、とされています。義務ではありません。
・あわび、いか、さけ、いくら、さば、大豆、オレンジ、キウイフルーツ、バナナ、りんご、もも、ごま、くるみ、カシューナッツ、アーモンド、まつたけ、やまいも、牛肉、豚肉、鶏肉、ゼラチン
ちなみにアーモンドは2019年に追加されました。
「特定原材料7品目」と「特定原材料に準ずるもの21品目」を合わせて、合計28品目になっています。これらをまとめて表示している商品も最近多いですね。
《代替表記とは?》
原材料は、上の項目の通りに表示することが原則ですが、代替表記・その他の表記が許可されているものもあります。
・卵→玉子、たまご、タマゴ、エッグ、鶏卵、うずら卵(ハムエッグ、厚焼き玉子)
・乳→ミルク、バター、チーズ、アイスクリーム(アイスミルク、ガーリックバター、プロセスチーズ、生乳、牛乳、乳糖、加糖練乳、乳たんぱく、調製粉乳、脱脂粉乳)
・小麦→こむぎ、コムギ(小麦粉)
・落花生→ピーナッツ(ピーナッツバター、ピーナッツクリーム)
・そば→ソバ(そば粉)
・えび→エビ、海老(えび天ぷら、サクラエビ)
※乳については、「乳」という字がつかない表示が多くありますので注意が必要です!
反対に、「乳」という字がつくものでもOKなものもあります。少し脱線してしまいますが、筆者の子供も乳アレルギーなので次の項目で軽くまとめますね。
《「乳」の代替表記について》
〇「乳」を含む
→ホエイ、カゼイン
例えば、「ホエイパウダー」「カゼインNa(乳由来)」というように表示されています。
〇「乳」を含まない
→乳化剤、乳酸、乳酸菌、乳酸カルシウム、カカオバター
「乳化剤」は主に大豆や卵から作られますので乳成分は含んでいません。
「乳酸」や「乳酸菌」そのものには乳成分は含まれていません。NGだと思われがちですが、実は乳酸菌自体は大丈夫です。幼児用のお菓子などで、乳成分を含まないけど乳酸菌を配合している、といったものもよくあります。
「乳酸カルシウム」も(乳酸+炭酸カルシウム)なので、乳成分は含んでいません。
「カカオバター」はカカオ豆由来の油脂です。
※「乳由来」、「原材料の一部に乳を含む」等の記載があるものはNGです!
〇ちなみに「乳糖」は?
乳糖に関しては、意見が分かれることが多いです。
乳糖は乳由来の成分であり、アレルギー表示が必要です。しかしアレルゲンであるタンパク質がわずかしか含まれていないため、乳糖ではアレルギー症状が起こらないことが多いです。※まれに乳糖でも症状が出る人がいるため、注意が必要です。必ず医師に相談しましょう!!
我が家の乳アレルギーの娘は、乳糖が含まれているコンソメを摂取しても症状は出ませんでした。しかし保育園では念のため除去してもらっていました。
《表示が義務づけられているものは?》
・容器包装されているもの
→缶、びん、ペットボトル等容器に詰められた食品、箱や袋に包装された食品がこれに当たります。
逆に、ばら売りや包装されていないものは表示義務がありません。
《店頭販売品・外食での表示義務はある?》
・店頭で販売されているお惣菜、弁当、パンなどは、実は表示義務がありません。また、外食も、表示義務がないんです。店舗によっては表示している場合もありますが、食品表示法に則ったものではない可能性があります。こちらも確認が必要です。
《ちょっと余談》
外食では、チェーン店(ファミレス等)はHP上でアレルギー情報を公開していることが多いので、安心感があります。逆に、個人経営のお店などは、アレルギー持ちの人にとってかなりハードル高く感じてしまいます…
お店の方にアレルギー情報を確認すれば良いのですが、アレルギーに対してあまり知識がない方だと、
「乳アレルギーです」→「牛乳使ってないので大丈夫」→「実は乳成分を含んでいた」
…という話も聞いたことがあります。確認すればOK!というわけではないのがアレルギーの怖いところですよね。
私もアレルギー持ちの娘と外食するときは、チェーン店やアレルギー表示があるお店のみにしています。
《まとめ》
いかがでしたか?今回は、アレルギー表示について詳しくまとめてみました。
参考になれば嬉しいです。